よく聞かれること

剪定の季節
剪定に適した季節についてよく尋ねられます。落葉樹と常緑樹で少し違います。落葉樹は冬の休眠期が適していますが、常緑樹は真冬の剪定は避けたほうが無難でしょう。落葉樹も常緑樹も盛夏の剪定は木に負担がかかります。絶対というわけではありませんが、春と秋に剪定したい人が集中します。落葉期に剪定すると、どんな風にかっこよくなったのか分かりにくいです。また、花木については花後の剪定がいいと言われていますが、それは来年の花を切り取らないためです。樹種によって来年の花芽が形成される時期が決まっていて、春に開花する木は初夏にはもう翌年の花芽が決まります。植えてある庭木のラインナップ、枝のどこに花が咲く樹種か、樹形と来年の花との重要度をどう考えるかなどいろいろな要素からタイミングを判断します。
植栽の季節
植木の植え込みは春または秋に行います。3月中旬~6月、9月中旬~11月上旬です。夏に植えたことがないので経験はありませんが、夏に植えた木は、その後不調に陥ると言われています。植える木を決めたお客様も適期になるまで待ってもらっています。
多年草の花壇をつくるなら、4月~5月がベストでしょう。多年草の苗は出荷時期が限られていて、出荷時期を外すと入手が困難です。最も選択肢が多いのが春です。当然のことながら、植え込みの時期に花が見ごろのものが多くなりがちです。また、出荷時期は年によって前後するので柔軟に考える必要があります。秋植えの春咲きという手もありますが、種類は限られます。



庭木の種類
豊富な種類の庭木の中から、お客様のお庭に最適なものを提案します。一般的な樹種は、近隣の植木生産者から直接仕入れます。圃場で樹形がいい物を選びます。レアなものは流通ルートで全国から探します。この場合、あらかじめ私の 目で選ぶことはできませんし、価格は高くなります。さて、狭い空間に大きくなるシラカシや生長が早いシマトネリコを植えて後悔しているお客様をたくさん見てきました。広々とした庭ならともかく普通のお宅には大きくならない樹種をお勧めします。目隠しのために、落ち葉が嫌だから常緑樹を植えたい方はよくいらっしゃいますが、落葉樹のほうが四季折々の変化を楽しめます。バランスも大切です。お好みと植える場所の条件から最適な樹種を選びましょう。